Gnus

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[Gnus LOGO] power user の多い Gnus ですので、今更 私ごときが何をか言わんや ですが、初心者向けに便利な機能を少しばかり紹介しておきます。

基本的に、私がやった設定を覚え書き程度に書いていきます。


Gnus とは?

newsgroup を自由に group 化したい

Gnus では topic という機能を使って、複数の newsgroup を group 化して 階層化することができます。

準備

~/.emacs に、以下の記述を追加しておきます。

(add-hook 'gnus-group-mode-hook 'gnus-topic-mode)

使い方

topic 関係の command の prefix は、``T'' です。 以下に Summary mode での主な command を示します。 (すみませんが、<table> 使います)

操作command
topic を新規に作成T n
現 newsgroup を、指定 topic に移動T m
現 topic の名前を変更T r

複数の newsgroup をひとつに見えるようにしたい

topic による group 化でもかなり使いやすくなりますが、 Gnus では nnvirtual という method を使って、複数の newsgroup を ひとつの 仮想newsgroup に見せることができます。

例えば、fj.foo.var と japan.foo.var という newsgroup があって、 これらには article が cross post されることが多いという場合、 nnvirtual:foo.var などという名前で ひとつの newsgroup として まとめてしまうことができます。

使い方

操作command
現 newsgroup を、指定 virtual group に追加G v

SPAM を何度も読みたくない

複数の newsgroup に multi post されているような SPAM は、 読む group 毎に既読 mark をつけてやらないといけなくて面倒なものです。 また、特定の From を持つ article (Anonymous とか) は読みたくない と思うことがあるかもしれません。

Gnus では scoring を使うことで、 これらに既読 mark を自動でつけることができます。

Scoring は、article の重要度を score という形で設定する機能ですが、 score の低いものには勝手に既読 mark がつくので、SPAM 対策には もってこいです。

準備

~/.emacs に、以下の記述を追加しておきます。

(setq gnus-use-scoring t)

あとは、score を保存する file を指定する変数 gnus-kill-files-directory, gnus-home-score-file を、お好みで設定してください。

使い方

基本的に score を上げるのは ``I''、 score を下げるのは ``L'' で行います。

``I'' や ``L'' のあと、3つの基準で score を設定します。

  1. どこがその article と同じ場合に、score を設定するか。 ``a''(author), ``s''(subject) など。
  2. match 条件。``e''(exactly), ``s''(substring), ``r''(reg-exp) など。
  3. scoring の有効期間。``t''(temporal), ``p''(permanent) など。

使用例

よく使う具体的な例を挙げておきます。

From: が Anonymous なものを見つけた場合
L a s p
これで、以降は anonymous からの article の score が -1000 になり、 既読 mark がつきます。特定の人による article を見たくない場合 (^^; も、同様に行えます。
特定の Subject: を持つ SPAM を見つけた場合
L s s t
これで、他の group に同じ SPAM が post されている場合でも、 それらに 既読 mark がつきます。この場合、有効期間は temporal で 十分でしょう。permanent にすると、gnus-home-score-file が どんどん太っていってしまいます。
知り合いの人の記事を見つけやすくしたい場合
その人の記事を表示して、
I a s p
これで、以降は その人の記事の score が +1000 になり、 highlight表示 されるようになります。

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邑 tsumura@kuis.kyoto-u.ac.jp