Solaris7 の openwin の Xsun は,PORTEGE の video chip である NM2160 (NeoMagic) には対応していません。なので,VGA/16色 しか 出すことができません。そこで XFree86 を使うことにします。
なお,ここでは XFree86 の install については説明しません。 xfree86.org で Solaris 版の binary kit が配布されているので, それを install してください。私は 3.3.6 を使っています。
/usr/X11R6/bin/XF86Setup を使うのが簡単です。 詳しくは説明しません。なお私の環境では,日本語版である /usr/X11R6/bin/XF86Setup_jp は使うことができませんでした。
mouse device は,/dev/kdmouse になります。 もちろん PS/2 として使えます。
XFree86 の install が済めば,あとは dt でそれを使うように設定してやる だけで O.K. です。/usr/dt/config/Xservers を /etc/dt/config/Xservers として copy し, 最下行を書きかえるだけです。
# mkdir -p /etc/dt/config # cp /usr/dt/config/Xservers /etc/dt/config # vi /etc/dt/config/Xservers
当然ながら -nobanner option は 認識されないので外しておいてください。
:0 Local local_uid@console root /usr/X11R6/bin/XF86_SVGA :0 -bpp 16
さて,これで dtlogin が起動するようになるはずです。しかし dtlogin の表示に使われる font に font path が通っていないので, このままでは menu の文字が表示されないと思います。
/etc/XF86Config の冒頭付近にある FontPath の値に,以下の path を追加してやることで解決します。
なお,dtlogin の menu 表示を日本語にしたい場合は, /usr/dt/config/Xconfig を /etc/dt/config/Xconfig として copy し, Dtlogin*language の値を書きかえてください。
Dtlogin*language: ja